Preventive Orthodontics
5歳からの予防矯正

「子どもの歯並びが気になる」「でも、いつになったら矯正を始めたらいいの?」とお悩みの親御さまへ。当院では、お子さまの矯正では小学校入学前後の5歳の頃に検討し始めることをおすすめしています。
こちらでは、名古屋市名東区の歯医者「高針台デンタルオフィス」が行う「こども予防矯正」の概要や特長についてご説明します。小児予防矯正を開始するのに適した時期や、他の小児矯正との違いについてもご紹介していますので参考にしてください。
こども予防矯正とは

「歯並びの乱れは遺伝だから仕方がない」このように考えている保護者さまはいませんか?歯並びが悪くなる原因は遺伝ではなく、実は後天的な要素のほうが大きいのです。
中でも、お口まわりの筋機能が正しくはたらかず、あごの発育が悪いまま育ってしまうケースが多くあります。そのようなケースでは、いくら歯並びだけ整えても、筋機能が正しく治っていなければ、また元に戻ってしまいます。
こども予防矯正とは、ブラケットやワイヤーを使わずに歯並びを整えていく予防的な治療です。マウスピースを装着し、毎日、筋機能を訓練することによって歯並びの乱れをより自然な方法で整えていきます。
歯並びの乱れが起こっている子どもの場合、上あごの骨の発育のしかたが悪く「あごの発育不良」が起きています。こども予防矯正を行うことで、悪いまま育ってしまっているあごの発育の改善を促すことが可能です。
また、あごの発育には、頬や舌、唇を含めたお口まわりの筋肉の使い方が大きく影響します。こども予防矯正で行う筋機能の訓練では、あごの発育不良を改善します。これによって、歯並びの乱れの根本的な解決をはかっているのです。
こども予防矯正ってどんなことをするの?
こども予防矯正は、次のことを行います。
- マウスピースを日中1時間と就寝時に毎日装着する
- 保護者の方といっしょに1日2回~3回おうちでトレーニングする
- 最初の2ヶ月は週に1回、その後は月に1回来院またはオンラインでトレーニングを受ける
- 歯並びの乱れが大きい場合や年齢が進んでいる場合は、舌が口の天井に付かないため、他の装置を途中4カ月程度使用して、舌が入るスペースを作る

トレーニングって何?

トレーニングでは、鼻呼吸と正しい飲み込みを指導し、舌の位置が安定するよう導きます。この訓練によって、あごの発育不良を起こしている原因を取り除き、あごの骨の自然な発育を促すことが可能です。そして、結果的に歯並びが整うことにつながるのです。
治療対象年齢は?

伝えたことが理解できる5歳以降で、永久歯に生え替わるまでの混合歯列期のお子さまです。トレーニングの目安はおよそ2年程度。正しい呼吸方法をマスターできて、よい癖がつけば、治療の完了です。
毎日のトレーニングの内容自体はそれほど難しいものではありません。しかし一番大変なのは「継続する」ということです。癖づける、習慣づける、正しい状態になっているか確認する、というように、根気よくステップを踏む必要があります。
ですから、お子さまだけに任せていてはいけません。お子さまの頑張りと、保護者さまの協力が不可欠です。適切な時期に開始して、お子さまとご家族で一緒に頑張れば、自力であごの成長不良を改善し、歯並びを整えることができるのです。
治療の目標は?
- ①鼻から呼吸できる
- ②必要な時以外は口を閉じている
- ③舌は上あごに位置している
- ④飲み込む時に口の周りが動かない
- ⑤健康的な顔面の発育
- ⑥きれいな歯並び
- ⑦リテーナー(後戻り防止装置)を必要としない
大切なお子さまの健全な成長のため、こども予防矯正は様々な効果をもたらします。こども予防矯正についてご不明な点は、当院までお気軽にお問い合わせください。
こども予防矯正の特長
後戻りが少ない
お口まわりの筋肉を鍛えながら、歯並びの乱れの根本的な原因を取り除くことを目指します。自分の筋肉の力によって、骨が成長し歯が動いていくため、本来の正しい歯並びを実現でき、後戻りが起きにくくなります。
健康的な顔立ちに変わる
歯並びの見栄えだけを治す従来の矯正治療とは異なり、あごの骨の発育を促していく治療です。このため自然でより健康的な顔立ちに変化してきます。ただし、治療のスタートが遅くなると、あまり顔立ちの変化は起こりません。
ストレスが少ない
マウスピースを装着するのは日中1時間と就寝中です。学校や遊びに行っているときには装着しないので、家族以外から矯正していることが気づかれにくくなります。ブラケット矯正よりも痛みも少なく、お子さまにとって矯正のストレスが少なくなります。
負担が軽い
身体的にも費用的にも負担の軽い矯正治療です。金額的には従来のブラケット矯正の半分程度で済みます。また、矯正にもっとも適している時期に行えば、約2年で予防矯正が完了します。
理想的な噛み合わせに導ける
歯並びや噛み合わせの不正を起こしている根本原因を取り除くことにより、歯並びの見た目が整うだけでなく、理想的な噛み合わせに導くことができます。バランスよい噛み合わせを実現できるので、虫歯リスクも抑えられます。
お口まわりのバランスが整う
マウスピースで直接歯を動かすのではなく、筋機能の改善をはかることであごの発育を促し、お口まわりのバランスを整えていきます。
抜歯が不要
筋機能のトレーニングによって歯並びを整える治療なので、歯を抜く必要はありません。従来の矯正治療において抜歯や骨切り手術が必要なケースであっても、最適な時期に行えば歯を抜かずに歯並びを整えられることがあります。
鼻呼吸の習慣もつく
トレーニングによって舌の位置を安定させて、口呼吸から鼻呼吸へ促します。鼻呼吸の習慣をつけることによって、様々な全身的な症状を抑えることにつながります。。
こども予防矯正と他の矯正の違い
ここでは、お子さまを対象に行われている代表的な矯正治療を紹介します。お子さまのご年齢、治療への協力度、通院可能な期間などにより最適な治療方法が変わります。お子さまの歯並びにお悩みの場合、早めにご相談ください。
主な小児の矯正法 | メリット | デメリット |
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ブラケット矯正 (2期治療) ![]() |
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可撤式矯正装置 (1期治療) 拡大床 FKO etc ![]() ![]() |
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固定式矯正装置 (1期治療) クワッドヘリックス 急速拡大装置 ![]() ![]() |
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こども予防矯正 ![]() ![]() ![]() |
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表を横スクロールしてご覧ください。
こども予防矯正の適齢期

矯正治療としてもっとも一般的なブラケット矯正では、永久歯が生えそろってから本格的に開始します。それに対し、こども予防矯正は5歳からスタートできる予防矯正です。
こども予防矯正の適齢期は5~10歳であり、最適齢期は5~8歳。当院では、トレーニングやマウスピースについて理解することができ、あごの成長が期待できる5歳からがベストと考えています。小学校入学前後をめどに矯正を考えてみましょう。
こども予防矯正の料金
テイクオフプログラム 2ヶ月間
計8回 176,000円(税込)
マウスピース治療 3ヶ月目以降
月額 19,800円(税込)
アディショナルセラピー(診断にて必要なお子様のみ)
呼吸プログラム:1ヶ月4回 66,000円(税込)
タングタイリリースプログラム:手術料込み1ヶ月4回 88,000円(税込)
平均治療期間は2年程度です。
「現金」「各種クレジット」にてお支払い可能!
こども予防矯正は医療費控除対象です
医療費控除とは、1年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費が合計10万円超えるとき、翌年3月15日までに確定申告をすることで税金の一部が控除される制度です。医療費の合計は自分自身だけでなく、生計をともにする家族の医療費も含まれ、子供が成長するうえで必要だと認められる治療なども控除の対象です。歯の自由診療も、材料などの関係で高額になる場合も多いため医療費控除の対象です。
医療費控除額(最高200万円)=(支払った医療費の額ー保険金などで補てんされた額)-10万円※
※所得金額の合計が200万円未満の人は、所得金額の5%になります。
課税所得金額 | 税率 所得税+住民税 |
医療費(円) | |||||
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50万円 | 70万円 | 90万円 | 110万円 | 130万円 | 150万円 | ||
~195万円以下 | 15% | 60,000 | 90,000 | 120,000 | 150,000 | 180,000 | 210,000 |
195万円超~330万円以下 | 20% | 80,000 | 120,000 | 160,000 | 200,000 | 240,000 | 280,000 |
330万円超~695万円以下 | 30% | 120,000 | 180,000 | 240,000 | 300,000 | 360,000 | 420,000 |
695万円超~900万円以下 | 33% | 132,000 | 198,000 | 264,000 | 330,000 | 396,000 | 462,000 |
900万円超~1800万円以下 | 43% | 172,000 | 258,000 | 344,000 | 430,000 | 516,000 | 602,000 |
1800万円超~ | 50% | 200,000 | 300,000 | 400,000 | 500,000 | 600,000 | 700,000 |
表を横スクロールしてご覧ください。
医療費控除の手続き
医療費控除に関する事項を記載した確定申告書をお住まいの住所を管轄する税務署へ提出してください。
その際に、医療費の支出を証明する領収証や通院にかかった交通費などについて確定申告書に添付するか、提示する必要があります。